福島前進団レポート – 許 宸瑋さん-

-台湾人学生 許 宸瑋さんがみた福島 –

今回の福島ツアーは、私の福島初訪問でした。最初は普通の観光旅行だと思いましたが、実際には様々な地元の人と出会い、たくさん意見交換しました。そして福島滞在中にSNSの生配信や記事の更新などを行い、元気な福島を伝えることが出来とても充実したツアーにりました。

11/16(月)一日目
福島市 → ささき牧場 → 土湯温泉

最初の一日目は主に福島市の観光をしました。作曲家 古関裕而先生の出身地や福島市内をまわり、それからささき牧場に行きました。牧場のカフェで自家栽培のわさびを作ったソフトクリームを食べながら、牧場の主人と交流し、福島の農業の生産問題について詳しく知ることが出来ました。午後は土湯温泉郷に行って、足湯を体験し、温泉旅館を見学し、充実した一日を過ごしました。

古関裕而先生の銅像と
ささき牧場
足湯
ささき牧場2

11/17(火)二日目
川俣町 → 飯舘村 → 道の駅なみえ → 花農家さん→ 大野村農園養鶏場 →
農家⺠宿いちばん星

二日目は福島県浜通り方面に向かいました。午前中は川俣町の役員と対談し、そして飯舘村の村長と対談しました。農村である飯舘村では、3.11の東日本大震災以降の土地の活用法や農村の経済発展について、いくつの方法と意見を交換しました。昼食は、浪江町の道の駅でランチをしました。フルーツラボというお店のシェフは、福島県産野菜と果物をうまく利用する方法を研究し、美味しいパスタとジュースを提供してくれました。

次に私たちを四グループに分け、私は花農家さんに訪問しました。浪江町は第一原発に近いので、その土地で野菜の生産はまだできませんが、観賞用の花の生産は行うことができます。そして政府が農家に資金を支援し、最新技術採用のビニールハウスを建設し、毎日畑に行かなくでも、遠距離で温度や湿度の調整をできるようにしていました。夕方は、大野村農園の養鶏場に行きました。農園では、魚、大豆粉、米などを使った天然の餌を鶏に与え、愛情を込めて美味しい卵を生産していました。

川俣町対談
フルーツラボ
最新技術採用のビニールハウス
養鶏場

11/18(水)三日目
ロボットテストフィールド → 第一原発 → Jヴィレッジ

三日目は、第一原発を訪ねてきました。現場をみて本当に衝撃を受けました。東日本大震災ももうすぐ十年が経ちます。原発の近くのエリアはまだ廃墟の状態で、人が住むことができません。そこに毎日千人程の人が働き、一刻も早く元のきれいな福島に回復しようという気持ちが感じられました。すごく感動しました。そして汚染水の問題、核燃料を取り出す問題、いろいろ状況が今もまだ解決していないことを知りました。どうやって全国の人に安心安全を伝えるのかが一つの重要な課題です。

この日の朝は、ロボットテストフィールド、夜はJヴィレッジに行きました。以下のような最新の科学技術を開発していました。

  • 原発爆発、天然災害などの事件を予防する
  • 大震災が発生しても、運輸と医療を中心とした施設を提供する
  • 福島の復興と発展に貢献する
福島原発
福島原発
ロボットテストフィールド
Jヴィレッジ

11/19(木)四日目
岩瀬病院 → 銀河のほとり → 田村市 → 蓮笑庵

須賀川市にある岩瀬病院は、3.11の東日本大震災の時に一度壊れてしまいました。震災中、岩瀬病院の医師たちは、ず患者さんを救援し、住⺠を安心させるためにラジオ放送も行っていました。本当に偉いと思います。岩瀬病院は、医者の後藤新平さんの勉強した場所です。そこで三浦院長と対談し、引き続き被災地の人々の心を強くするための努力ををしていくという話をききました。

昼は、銀河のほとりというご当地素材を作った料理を食べた後、私は蓮笑庵に訪問しました。蓮笑庵は、元々は十五年前没後した渡辺俊明先生の画室でしたが、その後くらしの学校として再開しました。震災の期間は、ボランティアとして建物を提供していました。今も毎週勉強会などを開き、学びができる空間になっており、素敵なところです。

岩瀬病院
銀河のほとりにて昼食
蓮笑庵
蓮笑庵2

11/20(金)五日目
大内宿 → 会津柳津

朝は大内宿に行きました。昔の茅葺き屋根で建てられた⺠家が街道沿いに建ち並び、昔の生活文化を感じられるところでした。そこで箸なしでネギ蕎麦を食べて、面白かったです。午後は会津柳津地方の観光で、赤べこ絵付きを体験しました。疫病を払う象徴がある赤べこを絵に描いて、コロナが静まるのを願いました。

大内宿
ネギ蕎麦
赤べこの絵付け体験
赤べこ

11/21(土)六日目
大和川酒蔵 → おくやピーナッツ工場 → 紅葉庵

最終日、昼間は大和川酒蔵を見学してから、おくやピーナッツ工場でピーナッツソフトクリームを食べました。
大和川酒蔵の日本酒は自家生産の米を使用して醸造したもので、純粋な米の香りが感じられます。昼は本物の喜多方ラーメンを食べました。薄い醤油味のスープにチャーシューと麺の組み合わせが、本当に美味しかったです。午後は、紅葉庵で福島県内の大学生や東京にいる学生さんと交流し、今回の福島ツアーで見た問題、状況、素晴らしいところ、改善すべきところをシェアし、お互いに意見交換をして交流しました。

このイベントはとても良い学びになりました。今回はたくさんの方からお世話になりました。NPO法人元気になろう福島の本田さん、台湾協会の簡さん、そして福島前進団のリーダーDavidさんと団員の皆さん、本当に心から感謝しております。これからも引き続き努力して、福島と日本と台湾の交流促進に役立つ人になります。

大和川酒蔵
おくやピーナッツ工場
学生との交流
集合写真