喜多方市
東北地方でもっとも関東よりの地域になる福島県喜多方市は、1600年から1860年まで会津藩と呼ばれた一帯です。会津若松城を中心に、周辺約15kmにわたって城下町が広がり、東北・弘前一帯から訪れる人々の宿場町という顔も持っていました。
台湾の若者たちが巡った福島のスポットを紹介します。
大和川酒造店
住所:福島県喜多方市字寺町4761
大和川酒造店は、福島県喜多方市字寺町にある歴史ある酒造店です。江戸時代の中期である1790年に創業され、9代にわたって酒造りを行っています。清く澄んでいることが特徴的な飯豊山の伏流水を仕込み水として使用しながら代々の杜氏が銘酒を生み出しており、地元はもちろんのこと全国各地の日本酒好きから好まれている酒造店です。
北方風土館は展示蔵となっており、それぞれの時代に建てられた江戸蔵や大正蔵、昭和蔵を見ることができます。江戸蔵には、昔の酒造りに使用された道具が展示されており、大正蔵では大和川酒造店の商品の展示が行われています。昭和蔵は各種イベントで利用されるファーメントホールとなっており、コンサートや講演などに使われていいます。また、10種類以上の弥右衛門酒を無料で試飲することが可能です。日本酒が好きな人であれば、存分に楽しむことができる場所だと言えるでしょう。
蔵屋敷あづまさ
住所:福島県喜多方市東町4109
HP
http://www.kuranomachi.com/adumasa/
喜多方ラーメン
一風変わった蔵屋敷風の店舗であり、かつての大米穀商が所有していた建築物を改築して利用されています。この大米穀商は福島県で一番といわれており、いまでも建物は古めかしくも気品が溢れています。当時の暮らしの様子がうかがえるポイントが多く残っており、歴史が好きな方にも人気があります。素晴らしい庭園を鑑賞しながら、美味しい料理を堪能できることが特徴です。
手打ち蕎麦は、伝統の技術と地粉をふんだんに使っていることから郷土料理としても有名です。田楽も奥ゆかしい味わいが評判で、懐かしさを感じられます。それらと比べても、遜色なく愛されているのが喜多方ラーメンです。麺はコシがあり、噛みごたえとのど越しの良さが程よく、スープも濃すぎない香ばしさがたまりません。一気にスープまで飲み干す人も珍しくありません。また、休憩や食後に飲むコーヒーも評判がよく、囲炉裏の傍でリラックスしながら過ごすのにうってつけです。旅の疲れを癒したい人にもぴったりです。
おくやピーナッツ
住所:福島県南相馬市小高区本町二丁目78番(小高観光協会)
HP
https://shop.oku-ya.com/
Facebook
https://www.facebook.com/Okuyapeanutfactory
おくやピーナッツ工場は福島県喜多方市字天満前にあり、様々な豆菓子やピーナッツを使ったスイーツを販売しています。使用されている落花生の全ては会津産であり、地元の農家さんが丹精込めて育てた落花生を味わうことができます。試食コーナーが充実しており、珍しい黒豆茶の試飲を行うこともできます。
販売されている商品の中ではロイヤルピーナッツソフトクリームの人気が高く、毎朝手作りされている新鮮で濃厚な味を楽しむことができます。渋皮ごとペーストされているので、味わいが濃厚なだけではなく、ポリフェノールがたっぷり含まれていることも嬉しいポイントです。
紅葉庵
住所:福島県喜多方市豊川町米室高吉4380
Facebook
https://www.facebook.com/momijian.diary/
地元の大学生とのディスカッションの会場
観光施設として著名なのが「紅葉庵」で、古民家という特徴になっている公共施設です。会津若松城の庭園であり、約210ヘクタールの土地を有しているのも特徴のひとつに挙げられます。この紅葉庵は江戸時代の中期、安政年間に建設されたもので、当時では珍しい棟上げ式工法で建てられました。土壁の外壁をしつつ、屋根は昔ながらの茅葺となっており、1999年に福島県から県の重要文化財建築に指定されています。古民家式歴史資料館となっており、福島県喜多方市を訪れる観光客が年間を通して数多く足を運んでいます。庭園には約2万本ものモミジを植樹しており、施設名があらわすように10月から11月下旬になると、色とりどりの紅葉を目にすることも可能です。茶室や土産物店もあり、県内外の多くの方から注目されています。